はるか昔。いのちは、海で生まれました。
今も海は地表の70%を占め、我々に様々な恵みをもたらしています。
その海に、大きな変化が起きています。地球温暖化や、海洋汚染。
海のバランスが乱れ、生態系が崩れると、
我々の暮らしにも大きな影響があります。
トヨフジ海運は、トヨタグループ唯一の海運会社として、
名古屋港を拠点に、海とともに成長してきました。
名古屋港は、明治40年の開港以来、中部地方のものづくり産業を
物流面で支え続けています。
その海に潜れば、多種多様な生き物がすみ、生態系を形作っています。
人の暮らしを支え、いのちを育む海。
トヨフジ海運は、環境に調和した新たな船を運航します。
名古屋港に就航するLNG燃料自動車船「TRANS HARMONY GREEN」は、
CO2排出を35%、SOx(硫黄酸化物)排出99%の削減を実現しました。
船に刻んだイルカのマークは、海への感謝と、未来への想い。
人から人、国から国へ運ぶ。
それが、人と生きものを未来へと繋ぐことでもあるように。
私たちは、船舶カーボンニュートラルへの取り組みを続けます。
トヨフジ海運は、名古屋港水族館の法人サポーターです。
環境への取り組みの一環として、海洋生物の調査研究および環境教育啓発活動を応援しています。
名古屋港水族館では、2種類のイルカを飼育および調査研究しています。
世界中の温かい海に分布
日本近海では本州から南の海域。
日本近海では体長およそ3m、
体重はオスで約340kg、メスで約300kg。
体色は濃いグレー。口先が瓶の形に似ていることから英語では「ボトルノーズドルフィン」と呼ばれている。仲間同士コミュニケーションを取りながら、群れで暮らす。
北太平洋に広く分布
日本近海ではやや冷たい海域。
体長はおよそ2m、体重は100〜200kg。
バンドウイルカと比べると口先は太く短い。背中は黒色で、背びれの左右には「サスペンダー」と呼ばれる一組の白い筋が走っている。白と黒のコントラストが美しい体色をしている。背びれが草刈りに使う鎌の刃に似ていることからこの名前がついたといわれている。
名古屋港水族館では、全国の大学と共同でイルカの研究を実施しています。イルカの行動や音声、生理学の研究に加え、力強い泳ぎを生み出す尾びれのメカニズムや、他個体と並んで泳ぐイルカたちの流体力学的な研究も行なっています。
バンドウイルカの出産はこれまでに12例。2013年に出産に成功し、2018年には、国内3例目となる人工授精による出産に成功しました。ブリーディングローン(繁殖を目的とした移動)により、雄のバンドウイルカや、カマイルカが他の水族館へ移動し、繁殖にも寄与しています。
名古屋港のある伊勢湾・三河湾エリアにはイルカの仲間「スナメリ」がおよそ3000〜4000頭、生息しています。名古屋港水族館では、目視や音響による調査を行い、生態について研究を行っています。
イルカの中でも⼩さい種類で、体は明るい灰⾊で、背びれがないため⽬⽴ちません。
名古屋港には冬に、多くのスナメリがやってくることがわかりました。都市部で野生のイルカが見られるのはとても珍しいことです。
イルカの仲間は世界各地で減少しています。
2023年には、南米のアマゾン川で、
通常約32℃の水温が40℃近くまで上昇したため、
200〜300頭ほどのアマゾンカワイルカとコビトイルカが命を落としました。
イルカは、地球環境の変化を私たちに教えてくれます。
私たちはこれからも、イルカのマークに想いを乗せて、
未来の青い海を守るための取り組みを続けます。
「TRANS HARMONY GREEN」は、
トヨフジ海運のアジアにおける
環境対応のフラッグシップに位置づけられており、
名古屋港を拠点として、日本―東南アジア航路で
トヨタ自動車をはじめとする完成車を輸送しています。
トヨフジ海運は、トヨタグループ唯一の海運会社として、最高レベルの物流サービスを提供し、豊かな社会の実現に向け取り組んでいます。
トヨフジ海運をご理解いただくために、当社概要について、ご紹介します。
国内外に幅広い輸送ネットワークを構築しています。
国内外の海上輸送、国内の港での輸出入船積み業務でトヨタ車のみならず多くの車を取り扱っています。
国内の8拠点に加えて、海外では13の国と地域に17拠点、 ワールドワイドにネットワークを展開しています。
トヨフジ海運は1964年(昭和39年)に誕生しました
傭船4隻の国内海上輸送から業務を開始した当社は、輸出船積業務や海外海上輸送へと事業を拡充してきました。
10周年を機に初の自社船「とよふじ丸」を就航、以降、相次いで自社船を就航させ、航路も世界各地に広がっていきました。
港に商品車が搬入されて、船積みされるまでの行程(搬入~保管~船積・通関)を管理しています。
安全、確実、タイムリーにお客様へ商品をお届けするため、港では様々な「カイゼン」をしています。
トヨフジ海運が造る船にはイルカのマークが描かれています。
地球環境への配慮、そこで働く人々の働きやすい職場環境づくり、環境と人に調和した自動車船を目指す象徴となるのがこのイルカです。
当社では引き続き、社会・地球の持続可能な発展に貢献してまいります。